フランチェスコ・カッサータ/加入後インタビュー

2022年1月19日、パルマに新加入したフランチェスコ・カッサータは、新しいチームメイトとの最初のトレーニングを終えた後、クロチャーティの選手として記者会見に参加した。以下は彼のインタビューである。

 

Q:パルマに加入した今の気持ちは?

 

カッサータ選手

チームメイトと合流するのが待ち遠しかったし、何より怪我から復帰してピッチに戻れること。僕にチャンスをくれたパルマでのこの新しい冒険のために気合は充分さ。

 

Q:新しいチームメイトには会いましたか?

 

カッサータ選手

皆とても歓迎してくれて、結束の固いグループに入っていくことが出来た。僕たちは皆、ここで大きなことを成し遂げようとする準備ができている。チームメイトや監督と一緒に、僕らの力をお見せしよう。

 

Q:怪我の具合は大丈夫なのでしょうか?

 

カッサータ選手

 怪我は自分と見つめ合ういい機会だった。難しい時期だったけど、ようやく調子が戻ってきたよ。完全に回復したね。早くピッチに立って、自分の価値を示したい。

 

Q:今週末のフロジノーネ戦から出場しますか?

 

カッサータ選手

 フロジノーネには知り合いが多いし、グロッソユベントスプリマヴェーラチームにいたから知っているし、彼がどう戦うも知っている。タフなゲームになると思うけど、いつでも準備はできているよ。

 

Q:今年は例年以上に上昇格を争うチームが多いのですね。

 

カッサータ選手

 セリエBは非常にタイトなリーグだ。セリエA昇格を狙えるチームがたくさんあるので、金曜日(日本時間の1/22(土)04:30)には最高の準備しなければならない。早ければ今度の金曜日にリーグ戦に大きな影響を与えるチャンスがある。厳しい戦いになるだろうから準備しなければならないね。

僕たちは毎試合自分たちの力を見せなければならない。

 

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アレッサンドリア戦後インタビュー カリオHC「イアキーニの考えは手に取るようにわかる。」

 

21-22シーズン セリエB 第18節

アレッサンドリア0-2パルマ

 

アレッサンドリア

[得点者]

なし

 

 

パルマ

[得点者]
31‘ バスケス

42’ベネディチャック

 

 

 

スタディオ・ジュゼッペ・モッタガッタで7試合ぶりの勝利を手にしたパルマ。前節退席処分を受けたイアキーニに代わり指揮を執ったカリオHCのインタビューをお届けする。

 

🎤7試合ぶりの勝利おめでとうございます。

 

カリオHC

「ホームでもアウェイでも積極的な姿勢で試合に臨むように取り組んでいる。今日は選手が素晴らしいプレーをしてくれた。今日が上昇のきっかけとなるような勝利であることを願おう。」

 

 

🎤今日はイアキーニ監督不在という難しい試合でした。

 

 

カリオHC

「イアキーニとは、ユースアカデミーからずっと一緒で、コーチとしては2002年から一緒にやっているので、お互いのことは手に取るようにわかるんだ。チームはイアキーニが何を望んでいるのかを理解し始めており、今日はそれをピッチで見せてくれた。 我々は2-0で決して満足することなく追加点を狙った。まだ改善しなければならないことは多いが、選手たちはとてもよく頑張ってくれているのでこれからもっと良くなっていくと確信している。チームは試合の中で成長している。これらはポジティブな兆候だが、我々はまだ何も成し遂げていない。

 

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🎤イアキーニ監督とは話されました?

 

カリオHC

「まだだ。前節退場処分を受けた彼は今日のロッカールームでこの勝利を喜ぶことができなかったのだから、この会見が終わったらすぐに話をしよう。」

 

 

🎤イアキーニ監督が就任してからは内容・結果共に改善の兆しが見えます。

 

カリオHC

「チーム全体が成長している。あまり出場時間が多くない選手も、トレーニング中は熱心に取り組んでいるし、自分のやること、監督が求めていることを信じている。グループ全体が成長している 。リーグ戦の順位や成績が振るわなかったことで、少しネガティブな雰囲気もあったのは事実だ。今はかつての熱狂を再現するためにハードワークしている。この勝利を、パルマの街、会長、そして応援に駆けつけてくれたティフォージの皆さんに捧げたいと思う。今日は満足して帰ってくれたかな。」

ブレシア戦後インタビュー イアキーニ監督「パルマは数々の危機を乗り越えて来た。」

 
イアキーニ監督が率いて2試合目のブレシア戦はホームで0-1の敗北を喫した。中2日と厳しい日程を戦ったパルマのイアキーニ監督の試合後インタビューをお届けする。

 

🎤今日の試合の感想をお願いします。

 

イアキーニ監督

 前半はパスミスが多かったのでブレシアに危険な状況を作られてしまいました。ポゼッション、ドリブル、縦の動き、パスの出し入れをもっとうまくオーガナイズする必要があります。後半はそれができて、よりチームとしての力を発揮することができました。前半にはセットプレーのキックでゴールを決められましたが、もっと注意しなければなりませんでしたし、マーカーを変えてしまいましたが、そうすべきではなかったと思います。

 

🎤何故、前後半でプレーの質が大きく変わったのでしょうか?

 

イアキーニ監督

 前半の早い時間にゴールを決められたことが影響して、より緊張感が増してしまいました。ハーフタイム後にピッチに戻ってきたときにはチームとして機能していました。これこそが私たちが持つべき精神なのです。チームが失点の責任を負いすぎてしまったことは、絶対にあってはならないことです。怯えて引き下がるのではなく、前に進むという精神は常に持つべきです。相手は経験豊富で質の高い選手が揃っていますが、我々は多くの選手が欠場し、少ない選手で戦ってきたことを考慮しなければなりません。私の仕事は選手一人ひとりの能力を向上させ、成長させ、団結したチームにすることです。過去にも同じような状況を経験したことがあります。パルマは数々の危機を乗り越えてきたチームです。すでに昇格プレーオフではなく降格プレーアウトゾーンに近づいています。この困難も乗り越える必要があるでしょう。我々は上に戻らなければならない、そのためには多くの努力が必要です。そのための力がパルマにはあると思います。

 

 

🎤コモ戦はドロー、ブレシア戦は黒星と渋い出だしになってしまいました。

 

 

イアキーニ監督-

 コモではリフレッシュ状態でボールを蹴ることがでたと思います。イングレーゼ、トゥティノ、ユリッチの3人が決定的なチャンスを迎えました。勝利は出来ませんでしたが、試合をひっくり返そうという気迫が終始感じられました。今日はスタートから後半のような気迫を持って試合に臨むべきでした。

 

🎤戦列に復帰したスキアタレラのプレーはどう思いましたか?

 

彼は1ヶ月間休んでいて、トレーニングもできなかったし、3日間で2試合をこなさなければならない日程だったので、私は彼が試合に出ているとき以外にほとんど彼のプレーを見ていません。今日の敗戦は、彼や他の誰かのせいではなく、前半のチーム全体の質に問題がありました。失点を恐れてしまうと、どうしても数メートル後ろに下がってしまいますが、我々はもっと高い位置にいなければいませんでした。私は全員を評価しています。交代で入ってきたメンバーは正しい姿勢でプレーしてくれました。彼らは数的優位性を生み出すための資質を持っているので、失敗を恐れずにもっと個性を発揮しなければなりません。このメンバーでは、自分たちの戦いをして、ポイントを取りに行かなければなりません、そうすれば勝てるでしょう。

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ブレシア戦後インタビュー(フェリックス・コレイア/ダニーロ・ラランジェイラ)

🎤イアキーニ監督が就任して2試合を消化しました。自身のパフォーマンスについてお聞かせください。

 

コレイア-

最近の2試合では自分の力を発揮できたと思う。でも大切なのは僕のパフォーマンスよりもチームが勝つこと。僕たちはハードワークを続けなければならない。イアキーニは良い監督だよ。まだ1週間しか経ってないから彼の考えを理解するには時間がかかるだろう。彼と一緒に問題の解決に取り組もうと思う。

 

 

🎤コレイア選手はパルマに来てから様々なポジションでプレイしています。どこが1番得意ですか?

 

 

コレイア-

ストライカーでもウィングでも監督が望むところであればどのポジションでもプレーする。どちらも得意だよ。今は僕たちにとっては簡単な状況ではないからみんなで話し合うことが必要。サッカーでは結果が最も重要で、そのために僕はハードワークを続けるさ。

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🎤今日の敗因は?

 

ダニーロ-

前半は少しナーバスになっていた。技術的なミスが多かった。相手があまりプレスしてこなかったにも関わらずね。もっとリラックスしなければならなかった。

 

🎤優勝候補と臆されながら14位に沈んでいます。このチームに何が起こっているのですか?

 

ダニーロ-

 まだまだ90分間チームとしての力を発揮できていない。今回の監督交代は私たち選手にとっての失敗でもある。いつも監督のせいにしていいわけではない。何が原因なのか自問自答しなければならない。イアキーニはセリエBで多くの勝利を収めている監督だ。少し時間が必要だと思うけど、リーグ戦の順位を話したり、プレーオフのことを考えたりすることはできない。私たちは次の日曜日の試合のことだけを考えていかなければ。それが出来て初めて90分間のチームになることができる。勝つためにはチームとして90′、95′が必要だが、私のこれまでの経験から言うと私たちはまだ90′のチームではない。クオリティーの高い選手はいるが、デュエルに勝てなければ勝てるわけがない。このチームは言い訳が多すぎる。私が入団して以来、毎日のように「パルマは強い」と聞いてきたが我々は強くない。順位表がそれを物語っている。

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🎤今日の後半はいい戦いが出来たと思います。

 

ダニーロ-

 私たちは90分間チームとして活動しなければならない。私たちに今何ができるのか。他のコーチを追い出す?ピッチに立っている私たちが何かをしなければならない。もっと試合に勝たなければならない。自分がここにいるからにはもっと貢献しなければならないと思っている。さっきも言った通り、後半の戦い方を90分続けなければいけない。

 

 

イアキーニ監督就任記者会見『ベロッティやディバラのような選手が必要だ。』

2021年11月25日 

 パルマの最初のトレーニングを行ったジュゼッペ・イアキーニ新監督はコレッキオのテクニカルセンターで記者会見を行い、パルマのスポーツ・マネージング・ディレクターであるハビエル・リベルタと一緒に出席した。 新監督の記者会見の前には、カイル・クラウス会長のビデオが上映され、アメリカからイアキーニにエールを送った。

 

 

クラウス会長のビデオの後、記者会見はリベルタSDの一声から始まった。

 

バビエル・リベルタSD

『会長が挨拶のビデオで言ったように、今日は新監督を紹介する重要な日です。我々が直面する複雑な状況の最中、監督を変更することにしましたが我々のプロジェクトは変わりません。イアキーニ氏のカリキュラムが物語っているように彼は適切な監督だと思います。』

 

🎙パルマの監督に就任した現在の気持ちをお願いします。

 

イアキーニ監督

『まず最初に、トップリーグ復帰を目指す野心的なクラブに私を呼んでくれた会長、フロント、スタッフに感謝したいと思います。リベルタSDが私に電話をかけてきて、正しい選択をすることができました。セリエAに行くチャンスは他にもありましたが、パルマセリエAに相応しい場所、環境、街、そしてティフォージがいると思っています。クラブのプロジェクトを達成するために私の身体と魂のすべてを捧げて働く意志があります。

 

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🎙このクラブの前監督であるマレスカとの関係は?

 

イアキーニ監督

『昔、私の元選手だったマレスカとヴィティエッロには、温かい抱擁を送りたいです。彼らとは素晴らしい時間を共有してきました。私はこの新しい挑戦に熱意を持って身を投じ、選手たちをどのように指導し、チームに魂を与えるかを考えています。私はベストを尽くし、チームもベストを尽くして全員が同じ方向を向くようにしたいと思います。 戦術的な面から技術的な面まで、あらゆることを取り組まなければなりません。個人や、戦術の両方に触れながら、選手のメンタルやフィジカルの状態を評価しなければなりません。先ほど最初の練習を行ったので今後は色々と確認していきたいと思います。』

 

🎙イアキーニ監督のキャリアについてお聞かせください。

 

イアキーニ監督

『私はプロサッカー選手としてスタートし、その後コーチとしてキャリアを積みました。17歳でセリエAにデビューしたマッツォーネをはじめ、ボスコフ、カスタグナー、バニョーリ、ラディーチェ、ラニエリスパレッティ、ノヴェッリーノ......多くの優秀な選手がいて、他に忘れていたら申し訳ないですが、彼らは私の監督キャリアに良い足跡を残してくれたし、何よりもカルチョに情熱を持たせてくれました。

 私は右も左もわからないまま指導者としての見習いをしてセリエAに到達し色々なチームで指揮してきました。パルマでも他のチームと同じようにうまくやっていきたいと思っています。私は魔法使いではありませんし、特に最初のうちは難しい場面もあるでしょう。ですが、そのうちパルマが私の娘のようなチームになっていけたらいいなと思います。』

 

🎙貴方は育成に提供があります。今まで指導してきた選手にも世界的なプレイヤーに成長した選手は多いですよね。

 

イアキーニ監督

『例えば、パレルモで指導したベロッティはアルビノレフの出身で、当時は誰も彼のことを知りませんでしたが、彼は努力の末にアッズーリのユニフォームを着るようになりました。ディバラも私が初めて彼を見た時は18歳の子馬でした。それも特大の可能性を秘めている。ディバラがパレルモを去る時に4000万ユーロの値札が付いたのは偶然ではないでしょう。このチームにも素晴らしいキャリアを築くことができる選手がたくさんいますが、努力と結果を結びつける忍耐力が必要です。ベロッティやディバラがそうだったように。』

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🎙[イアキーニ監督が目指すサッカーはどのようなものでしょうか。]

 

イアキーニ監督

『私が4回の昇格を果たしたのは、選手の特性に合わせて時間をかけて適切なモジュールを構築したからです。攻守両方の局面で組織化され、バランスを取らなければなりまん。最高のディフェンスと最高のオフェンスにならなければならないのです。

 速く、激しく、素早く、アグレッシブで縦横無尽に攻めるチームが好きです。ボールを持つことは、ゴールに向かって縦に進むことを目的としなければなりません。早くゴール前に侵入すれば相手がブロックを作る時間が少なくなります。

 私のチームでは全ての選手が重要です。スタートの11人は相手を疲れさせ、交代で入る選手はゲームを殺さなければなりません。私は選手時代は中盤のプレイヤーでしたが、監督としてはゴールをたくさん決めるチームが好きです。もちろん、組織的な守備にも気を配り、失点しないようにしっかりとした守備をする必要があります。そして、ボールを持ったときには、ゴールを決めるためにアイデアを出さなければなりません。』

 

🎙[現在14位と昇格ラインからは大きく離されています。パルマは持ち直すことが出来ますか?]

 

イアキーニ監督

『残念ながらトップには程遠い状態です。まだ昇格どうこう言える時期でも順位でもありません。3月になったら目標を高く設定するかもしれません。リーグ戦は長いので忍耐が必要です。さぁ、パルメンセの皆さん。顔を上げてペダルを漕ぎ始めましょう。

 

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          (了)

 
 
 
 

 

 
 
 
 

 

20-21シーズンのリプレイか。監督交代の共通点と相違点。

 パルマジュゼッペ・イアキーニとともに再出発し、エンツォ・マレスカの就任によってスタートしたプロジェクトを破棄した。攻撃的でペップ・グアルディオラのようなポゼッションサッカーは魅力的なコンセプトだが、カルチョの世界でそれと同様のチームを作るのはそれほど簡単ではない。 

 

 マレスカがトップチームの指揮を執った経験がないことや、パルマが今シーズンの昇格をノルマとする状況だったこともあり、マンチェスター・シティU-23の元監督が望んでいたようなタイプのサッカーに投資することは予想以上に難しいことがわかった。正直なところ、彼らが理想とするような攻撃的でスペクタクルなフットボール見たことがない。

 

 振り返ってみると、この監督交代はファビオ・リヴェラーニに代わり、ロベルト・ダヴェルサが復帰した昨シーズンと少なからず似ている。マレスカと同じように、リヴェラーニが就任したのも、パルマが慎重で守備的なチームから脱却し、より攻撃的なチームを作ろうという意図があったからだ。マレスカと同様に、リヴェラーニも最初のうちはポゼッションスタイルの基盤作りを目指していたが思うような結果が得られなかった。リヴェラーニ自身は攻撃的サッカーの預言者と呼ばれていたにも関わらず、試合が進むに連れてダヴェルサが志向する守備に重きを置くチームになっていた。

 

 2回の監督交代を結びつける3つ目のポイントはそのタイミングだ。ユヴェントス戦の大敗(0-4)も、クロトーネ戦の予想外の敗北も、リヴェーニの去就に影響はなかった。それと同様に、レッチェに0-4で敗れた直後にマレスカの解任が検討されなかったのは意外だった。代表ウィークの間に監督交代をすれば、新監督が自分のアイデアを導入し、選手に自分の考えを理解させる時間を確保できたかもしれない。

 

 最後に、これは補足に過ぎないがこの4人全員が現役時代に中盤の選手だったのも伝えておこう。

 

          (了)

出典:Parma Live